先輩インタビューVol.02
櫻井 俊
Shun SAKURAI
- 入社年度:2011年
- 専門種目:器械体操
Interview Note
最初は、「怖い先生」と
思われていたみたいです。
小学校から大学まで、器械体操一筋。ビジネススーツ姿にも憧れましたが、やはり自分を活かせるのは体操関連の仕事かな、って。子どもも好きでしたから、ジャクパはピッタリな就職先でした。
入社当初は、第一印象からかツンツンと「怖い先生」に思われていたみたいなんです。でも本当の僕は、周りの目が気になるほどの心配性(笑)。きちんとした先生に思われたくて、始業の1時間前には幼稚園の近くに着いて公園などで時間をつぶしていたんですから。
そんな僕がめげずに仕事を続けられたのは、上司や先輩のサポートがあったから。指導がうまくいかずに落ち込んだ時も、「次は、こうしたらいいんだよ」とアドバイスをもらうことで前向きに取り組むことができました。最初は、見よう見まねです。先輩や上司の指導に同行してやり方を真似しながら、自分なりのスタイルを身につけていきました。
「櫻井先生」という僕を受け入れ、
大好きになってもらうために。
心がけているのは、楽しみながら体操をうまくなってもらうこと。子どもって好奇心の塊ですから、面白そうなら俄然、反応がよくなるし、つまらないと思ったら知らんぷり。言うことを聞かないとしたら、それは、僕の指導が子どもたちの興味を引くに値しないからだと気づきました。
どうしたら子どもたちの興味を僕に向かせられるか……これが指導員という仕事の悩みどころであり、楽しさです。ジョークを交えて注意したり、歌いながら指導したり、実技ができた瞬間は褒めてあげたり、工夫しながら指導していくことで、子どもたちが心身ともに変わっていく姿を目にできるのがやりがいです。
靴やバッグの整理、道具のお片づけなど、僕は身の回りのこともよく注意します。楽しいなかにも礼儀あり…そんなひと時を通じて、子どもたちに自立心や自信が芽生えたら最高ですね。
10年たって、少しは
「憧れの先生」に近づけたかな。
一人ひとりにきちんと目を配り、寄り添えば、子どもたちは必ず応えてくれます。おとなしかった子が、いつのまにか「櫻井先生、櫻井先生」って話しかけてくれるようになったり。人の話を聞けず教室の外に飛び出してしまうような子も、僕の授業を楽しみに休まず参加してくれるようになりました。
うれしいのは、子どもたちの反響。「楽しかった!」「もう終わり?もっとやりたい!」と、目を輝かせながらせがんでくる子どもたちの姿を見ると、疲れも一気に吹き飛びます。また、園の先生から「この1年間、ありがとうございました」と労われ、保護者の方々からは「先生のおかげです。ありがとうございます」という言葉をかけられ…。考えてみれば、周りの方々からこんなに「ありがとうございます」の言葉をいただける仕事って、そんなにないですよね(笑)。
入社当時の自分へ
今伝えてあげられること
ちょっと前まで大学生だったのに、急に小さな子どもたちの相手をするようになって気張ってもいたし不安で一杯だった10年前の僕。けれど、子どもたちに真正面から向き合い、一生懸命やっていれば、誰かが見てくれている。そして、指導員という仕事の楽しさ、奥深さに気づくはずだ。型にはまることなく自分の色を出しながら、子どもたちが憧れるような先生をめざして欲しい!
櫻井先生のよくある一日
One Day